
SNSやブログでよく目にするモンテッソーリ教育。
最近ではGAFAの創設者や藤井聡太棋士もモンテッソーリ教育を受けていた、なんて話はよく聞くし、注目の教育法みたいですね。
「自立を促す子育て」と聞くと、どんな教育なのか気になります!
そんなわけで、今回はモンテッソーリ教育の本質を教えてくれる2冊の本について個人的な感想や気になったポイント書きたいと思います。どちらも相良敦子さんという日本におけるモンテッソーリ教育の第一人者の方の著書です。
目次
ママ、ひとりでするのを手伝ってね!
初版は1985年。文体やフォントに年代を感じますが、とても普遍的な育児書だと思いました。
モンテッソーリ教育の基本となる内容が体系的に書かれていて、「幼児とどのように向き合って子育てをしていけば良いのか」を勉強するのにぴったりでした。
モンテッソーリ教育について知ることで改めて学んだのは、子供の心を見ようとする親の眼差しの大切さ。
親として、我が子が今どんな敏感期(※)にいるのかを知り援助すること、また、我が子をよく観察し、子供の自立を助ける環境を整えてあげること。これらは読み・書き・計算を教えるよりもまず、大事なことなんだとわかりました。
※ 敏感期…全ての生物の幼少期に、一定のことに対して感受性が特に敏感になる短い時期のこと。人間の敏感期は0〜3歳に秩序の敏感期、3〜6歳に感覚の敏感期・運動の敏感期と呼ばれるものがある。
ちなみに私は文庫本を読みましたが、マンガ版もあるみたいですね!マンガの方が読みやすそうなので、旦那さんにも薦めてみようかなぁ。
お母さんの「敏感期」
自律と自律
モンテッソーリ教育の本質的な考えを、豊富な具体例を取り上げて解説してくれている点では「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」と内容が重なる部分もありますが、個人的には、モンテッソーリ教育において大切にされている「じりつ」(=自律と自立)について章を設けてしっかりと説明されているのを興味深く読みました!
本書では「じりつ」について、こんなことが説明されています。
- 「じりつ」があらわれるためには、「敏感期」に、「知性」が正しく方向づけられることが必要である。
- 「積極性」や「主体性」は「敏感期のエネルギー」と「知性のエネルギー」の両方を十分に発揮させることで生まれる。
なんだかぼんやりとしかわからないのですが(笑)、大雑把に、自己流に捉えると、「じりつ」とは、しつけなどの大人からの働きかけで育つものではなく、幼少期に子供の内側から溢れてくる「敏感期」と「知性」への欲求が十分に満たされて初めて育つもの、ということでしょうか。
また、自律についてはこうも述べられています。
よく考えることのできる力と心があり、考えどおりによく動くからだがあり、自分で自分の頭とからだを使いつつ活動を展開できる能力を《自律》と言います。
本文 P.165より
「じりつ」は、心や知性など、内面的な成長だけを指すと思っていましたが、「考えどおりによく動くからだ」が必要というのは、新しい学びでした!
「じりつ」を育む手作り教材
「じりつ」は敏感期にからだを使い発達させることで育まれるというのは前述の通りですが、特に指先の動きを強化することが特に大事なようです。
本書の第5章では、身近な素材を使って作るモンテッソーリの教材が紹介されているのですが、それぞれの教材が、敏感期に育むべき特定の指の動き(落とす、引く、まわす、etc.)を意図して作られています。
また、それらを使うことで、間接的に育まれる別の力(集中力・独立心など)についても紹介されており、とても参考になりました。
身の回りのもので作れそうな教材も色々あったので、ぜひぜひ!自分でも作ってみたいと思います。
まとめ
今回は、相良敦子さんの① ママ、ひとりでするのを手伝ってね!と、② お母さんの「敏感期」について、読書の記録を書きました。
今やモンテッソーリ教育は流行の考え方で、ネットでの情報収集も簡単ではあります。でも、あえて本を読んでみることでモンテッソーリ教育が意図していることが、なんとなくですが理解できたのはよかったなと思います。
今回、幼少期における敏感期の過ごし方次第で、その後の人格形成に大きな影響を与えることを知ったので、できるだけ丁寧に子供と向き合っていきたいと感じました。
モンテッソーリ教育の知識はまだまだですが、これからも勉強して育児に取り入れていきたいと思います!
しかし、育児って奥が深いなぁ。。。
今回もお読みいただきありがとうございました!
moco