将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!

読書家=頭がいい有能というイメージと、私が本に対して思うこと

有名な実業家や東大出身者など、頭がいい人って小さいころから本をたくさんよく読んでいた、というイメージがなんとなくありませんか?

だからという理由だけではないのですが、子供には小さい頃からたくさん読み聞かせをしてあげたい、できれば本好きな子に育って欲しいという思いがありました。

私自身は、今はまったくですが、小さい頃は本にたくさん触れさせてもらった記憶があり、中学生まではよく図書館にも通っていました。

本の世界に夢中になることで、想像力を膨らませ、新しい知識を得たり、新しい世界を知ったり、時には自分というものを知っていった気がします。

そういった読書体験の過程で、読解力や語彙力も備わっていき、読書家が優秀な人材へ成長していくのかな~と漠然と考えていました。

なぜ「10歳まで」なのか?

本を読むことで「国語力(日本語了解能力)」が育つということ、また国語力が算数などその他の教科を理解する土台となることから、著者は「読書」の大切さを説いています。

ではなぜ、「10歳まで」なのでしょうか。

本書を読み進めていくと、やたらに「10歳までに」というフレーズが出てきます。そもそも本のタイトルに「10歳まで」と限定されているので、なぜだろうと感じていました。

まず1つ目に書かれていた理由としては、地頭の基礎が作られるのが10歳くらいまでなのだそう。それまではむしろ、塾に行かせるなど本格的な勉強もしなくてよいので、のびのびと育てた方がよい、というのが筆者の考えのようです。

また、2つ目にあげられている点として、子供が本をよまなくなる境目が10歳だということ。10歳頃は社会性がぐっと高まる時期だそうで、本の中の世界よりも社会に目が向いてしまう、ということみたいですね。なので10歳までが本好きにするチャンス期間なんだそうです。

とはいえ、10歳まであまり本を読んでこなかったからといって、それ以降読んでも無駄だ、とは書かれていません。10歳以降であっても将来を見据えた読書の習慣づけはやはり大切なようです。

本書で紹介されている驚きの読み聞かせ方法

詳しく書くとネタバレになってしまうのですが、本書で著者が紹介している読み聞かせのコツが、斬新だな~と思いました(笑)

教育コンサルタントをされている著者いわく、その読み聞かせ方法を試してみたところ、

「落ち着きのない子供が集中して読み聞かせを聞いていた!」という保護者の声や、

「ある中学生の生徒に、その読み聞かせ方法と同じやり方で音読指導したところ、クラスでビリから2番目だったのに、その後めきめきと成績を伸ばし、有名私大に合格した!」という事例もあるようなので、効果のある読み聞かせ方法のようです。

私としては、今のところこの読み聞かせ方法については少し半信半疑なのですが(笑)、試してみる価値はありそうです。

親が努力して我が子にたくさん本を読み聞かせてあげたとて、おとなしく聞いてくれる子に育つとは限らないですから・・・そんな悩みを抱えたときはぜひ、この読み方を試してみたいと思います。

オススメ絵本が参考になる!

本書の第2章に、年齢別(1.2歳~/3.4歳~/5.6歳~)のおススメ絵本がたくさん紹介されており、今後の育児にとても参考になりそうだなと思いました。

筆者のいうおススメ絵本というのは、「音の良い」本。音の楽しさで子供が本好きになるのだそうです。

たくさんある絵本の中から自分で「音の良い」本だけを選ぶのは至難の業だし、自分で本を選ぶと好みの偏りがでそうなので、専門家の意見は参考になりますね。

本書におススメされている本を妊娠中にすべて大人買いしようかとも思いましたが(笑)それはやめておきます。でも、今後買い揃えたり、図書館で探してみたりするつもりです。

感想

改めて思ったのですが「10歳まで」という区切りは、やはり妥当なのかもしれません。

思えば自分がそのくらいから、親や家族よりも友達との関わりが大きくなり、人間関係も複雑になって悩みが増え、本の世界の存在感が薄まっていきました。

子供に無理して読書を強いる親にはなりたくないですから、やはりチャンスは「10歳まで」なんでしょうね。

なのでそれまで、めいっぱい本に触れられる環境を整え、読み聞かせを実践し、その後の知性の土台を作ってあげれたらいいなと思いました。

moco